心のフォーム【part 2】礼儀面

2022年12月10日

走る心
〜競技者として伸びるための条件〜

1 日常での心構え

(2) 礼儀面

○あいさつ返事・そうじ・履き物

1:さわやかなあいさつ
2:気持ちよい返事
3:黙々と掃除
4:履物を揃える

不思議なことに、上記の1つがしっかりできる人に悪い人はいません。
また不思議なことに上記の1つがしっかりできる人は、すべての事に伸びる要素をもっています。 一生かけて、4つできる人間になりたいものです。
あいさつ・返事・そうじ・履き物の「凡事徹底」


◯全体のあいさつと個人のあいさつ

「気をつけ礼こんにちは」の号令あいさつだけでは、将来役にたちません。
・あいさつは人より先に
・1人でも、さわやかな個人のあいさつ

「○○先生こんにちは」
・名前を付けて、人と人とのふれあい

〜人から言われる前に〜


○遠いあいさつと近いあいさつ
遠くから元気な声で 「こんにちは」 は素晴らしい。
更に、近くで顔を合わせて、もう一度あいさつができるとなお素晴らしい。


○ほうれんそう
〜報告・連絡・相談〜

最近、お世話になっている人に報告・連絡・相談 ( ほうれんそう)ができない生徒が増えています。

※報告 (結果報告など) 連絡 (予定、節目など) 相談 (練習、進路、悩みなど)
強いチーム・よい学級・よい会社はみんな情報伝達能力に優れている。
※情報=情に報いる (受けた恩義に対して、相応のことを返すこと)

・横のつながり(同僚、先輩後輩)縦のつながり(恩師,先生, コーチ, OB)
人間的に「情」のある人
「親しき仲にも礼儀あり」

・年賀状が出せる。 (お世話になっている人に、年に1回の礼儀をつくせる。)
・節目に連絡ができる。 (卒業後も、大会結果 進学や就職、結婚などの節目)


○やる気をもったお礼
先生にお礼を言う時や話を聞く時は、「やる気のある瞳」で自分らしさを出し礼儀をつくすことが大切です。 先生に名前を覚えてもらえることで、また助言してくれます。

例 (合同練習後、他校の先生へのお礼)
生徒「先生、今日は1日ありがとうございました。」
先生「はい、御苦労様。」
やる気↓自分らしさ
生徒「先生、今日は1日ありがとうございました。 今回は、後半ばててしまったので次からの練習でがんばりたいと思うのですが、何か気をつけることはありますか。」
先生「そうか、やる気があるね!まずは一番大切なのは食事だね。 そして・・・。」

気持ちの伝わってくる生徒には、自分の学校の生徒同様に、より多くのアドバイスをしたくなってしまうものです。(応援したくなる生徒・チームになろう)


○次の日のお礼
何かしてもらったら、次の日にもう一度お礼が言えることが大切です。その場の 「ありがとうございます。」は人間として当たり前の礼儀で、次の日にもう一度お礼を言えることが「真の感謝の心」です。

・大会、合宿、練習会、試走等に連れて行ってもらったら
「昨日は、ありがとうございました。」
・個人的に御指導 アドバイスを頂いたら、
「昨日は、ありがとうございました。」
・缶ジュース1本、写真1枚でも頂いたら、
「昨日は、ありがとうございました。」


○一宿一飯 ( いっしゅくいっぱん)の恩義を忘れるな
一度でも、食事や宿でお世話になったら、一生の恩として感謝し忘れてはいけないということわざです。 「感謝しなくてはいけない」 とよく言われます。
しかし、この「感謝する」ということは難しい。 ほとんどの人は、その場だけはありがたく思うのですが 時間が経つと忘れていってしまう。
次の日でさえ「昨日のお礼」が言えない人もいます。 しかし素晴らしい生徒もたくさんいます。

◎一度合同練習で指導しただけで年賀状などでずっと礼儀をつくせる生徒がいます。
◎一言の助言をいつまでも覚えていて「あの時はありがとうございました」と言える生徒がいます。
◎卒業してからも、成人しても人生の節目には、ずっと連絡をくれる生徒がいます。

このような素晴らしい生徒からは、逆に「感謝」の仕方を教えてもらっています。


○正しく叱られる
〜心の土台(器)を広げよう〜
先生に少し叱られると、すぐにきれてしまう生徒がいます。
例:生徒が、気を抜いて練習していました。そこへ先生が喝!
「やる気がないなら帰れ!」→生徒「帰ります」と本当に帰ってしまう。
心が成長している生徒なら、多少不満があっても次のようになるでしょう。

生徒「がんばりますのでやらせてください」


先生「だめだ。」
ここで素直に叱られる
生徒「次から気をつけます!」


先生「もう信用できない、帰れ」
ここで素直に叱られる
生徒「お願いします!」


先生「うーん、では信じてみよう」「次から、また頑張れ!」

このような感覚の積み重ねが、必ず土台の大きな人間を育てます。
心がコップ位の生徒に先生がバケツの水で喝を入れたらあふれてしまいますが、心が風呂位の大きさであれば、先生の話はどんどん吸収できます。

心のスポンジを大きく柔らかく吸収・たくさん吸収



【まとめ】

スポーツをやる上で、スポーツマンシップという言葉があるように、礼儀が1番大切だと思います。
礼に始まり礼に終わる。それは指導者に対してではなく全てに対しての【礼】です。
練習環境に感謝・安全にスポーツができることに感謝・一緒に練習してくれる仲間に感謝・通わしてくれている親に感謝。
多くの当たり前を当たり前に捉えずに感謝の気持ちを持って生活できるかで心の成長は大きく変わってきます。
かけっこが速くなること、足が速くなることはその先にあると思います。
腕の振り方、足の上げ方より先に感じ取とるべきことが、多く周りに転がっていることに気付ける意識でいましょう!


KIZUNA TOKYOは競技だけにこだわらずに、人間力を向上させることをメインにレッスンを実施していきます。人や環境に感謝の気持ちを持てる、スポーツマンとして清々しい選手に育ってもらえるように指導していきたいです。
活動拠点は渋谷・世田谷・杉並・三鷹の4箇所で実施しています。

無料体験なども実施していますのでお気軽にご連絡下さい!

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